ニチコンのトライブリッド蓄電池を導入予定のお客さんから、
プラス5年の機器延長保証を含めて見積もりが欲しい
と依頼がありました。
しかし、ニチコンのトライブリッド蓄電池には
機器延長保証制度がない
です。
正確に言うと、
ニチコンブランドでトライブリッド蓄電池を購入
すると機器延長保証がないです。
今回はトライブリッド蓄電池の延長保証制度について解説していきます。
じゃ、レッツゴー！
ニチコンのトライブリッドシステム
こちらは
ニチコンが出している
トライブリット蓄電システムのカタログです。
ニチコンには
■単機能型
■ハイブリッド型
それぞれのカタログも存在しています。
保証内容が記載されているページには
■自然災害補償：10年
■長期保証（機器保証）：15年
の2種類が記載されています。
ニチコンカタログには
延長保証の記載がない
ため、基本的に延長できません。
メーカー側に自然災害補償がついている蓄電池メーカーは今回紹介している「ニチコン」と「京セラ」、この後に解説する「長府工産」の3社となります。
長府工産のトライブリッドシステム（ニチコンのOEM）
こちらは
長府工産が出している
トライブリット蓄電システムのカタログです。
長府工産側から見るとニチコンからOEM供給を受けている側であるため、カタログ裏面に
■総販売元
■製造元
について記載されています。
保証内容が記載されているページにはニチコン同様
■自然災害補償：10年
■機器保証：15年
の2種類が記載されています。
驚くことに長府工産については
有償でパワーコンディショナ（以下、パワコン）と蓄電池の保証をプラス5年延長
することが可能です。
機器保証が15年の場合、パワコンが壊れたタイミングが16年目だと
自己負担で交換をする必要があります
が、20年保証であれば交換時期が16年目でも17年目でも安心です。
新品のパワコン交換費用は作業代込みで税抜30万円前後が相場ですが、
プラス5年の延長保証費用は税抜87,000円
です。
長期目線で見れば延長保証に入っていた方がお得です。
蓄電池容量のラインナップに注意
先ほどの単元の内容だけ見ると、ニチコンブランドでトライブリッド蓄電池を購入するよりも
長府工産ブランド
でトライブリッド蓄電池を購入した方が安心材料が多いです。
しかし、ニチコンブランドのトライブリッド蓄電池と長府工産ブランドのトライブリッド蓄電池では
用意されている蓄電池容量が異なる
ため注意が必要です。
■ニチコン：4.9kWh/9.9kWh/7.4kWh/14.9kWh の4種類
■長府工産：7.4kWh/14.9kWh の2種類
検討している蓄電池容量が7.4kWh/14.9kWhのどちらかであれば、長府工産ブランドを選択することによって延長保証オプションに加入することができます。
しかし、4.9kWh/9.9kWhの蓄電池容量の場合は
ニチコンブランドでしか取り扱っていない容量
のため、延長保証オプションに加入することができません。
ちなみに9.9kWh蓄電池は4.9kWh蓄電池を2台連結したタイプ、14.9kWh蓄電池は7.4kWh蓄電池を2台連結したタイプとなります。
蓄電池設置場所が屋外希望であれば長府工産の方がお得
長府工産はニチコンからOEM供給を受けている側なので、商品は基本的に
ニチコンと全く同じ
です。
ただ、ニチコンは蓄電池設置場所を
「屋内」前提
としています。
そのため、屋外に設置するにはオプション欄に記載がある
蓄電池屋外用ケース
を追加購入する必要があります。
反対に長府工産は蓄電池設置場所を
「屋外」前提
としているため、ニチコンでいうところの屋外用ケースが初期装備として付いてきます。
最初から屋内設置想定であればニチコンで問題ありません。
最後にひとこと
今回は「トライブリッド蓄電池の延長保証制度」について解説しました。
OEM供給を受けている長府工産ブランドでトライブリッド蓄電池を購入すると
プラス5年の延長保証制度オプションを追加
することができます。
本体の見た目は全く同じですが、
ブランド
が異なります。
ブランドにこだわらないのであればニチコンではなく、長府工産ブランドのトライブリッド蓄電池を選択することで延長保証制度に加入することができます。
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