同じ業界にいた友人と
新築屋根に太陽光や蓄電池を検討している人は損している場合が多い
という話をしました。
理由は
①好きなメーカーを選択できない
②工務店からの紹介だと単純に価格が高い
の2点です。
新築で太陽光システムの提案を受ける際、あたかも話をしている工務店が
直接メーカーから仕入れている
から安いと思われている方が多い現状です。
今回は見積もり比較の重要性について解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
見積もり比較サイトは既築が対象と思われている現状

以前、
新築を建てる友人が価格の相談をしたい場合はどこのサイトがおすすめなのか
という質問がこのブログに飛んできました。
質問者さま曰く、よく名前を聞く価格比較サイトは
既築が対象
と思っていたため、新築の場合は別のサイトがあるのではないかと思われたと伺いました。

上記は価格比較サイトを比較的初期から始めていたタイナビの比較見積申し込み画面です。
築年数を問われるといかにも
既築が対象か?
と思われがちですが、その下に建物が完成前の場合にチェックを入れる欄があります。
新築の場合はこちらにチェックを入れるところから始まります。

タイナビ以外の価格比較サイトも新築に対応しています。
大半の工務店は取扱メーカーが決まっている

価格比較サイトから紹介される販売店は、
適当に選ばれている
わけではなくサービス運営会社の
厳正な審査に通過
している販売店が選ばれています。

審査に通過しているからこそ、
お客さんの要望に合わせた提案が可能
です。
今まで私が直接説明してきて言われた要望は
■品質が良くて安いメーカー
■屋根に負担がかからないようにパネルが軽いメーカー
■曇りの日でも発電してくれるメーカー
■一部が陰っても発電してくれるメーカー
といったものがありました。※一部のみ

現在はその特徴がないメーカーもありますが、当時の私は
■品質が良くて安いメーカー:長州産業
■屋根に負担がかからないようにパネルが軽いメーカー:ソーラーフロンティア
■曇りの日でも発電してくれるメーカー:ハンファ(旧_Qセルズ)
■一部が陰っても発電してくれるメーカー:サニックス
と回答をしていました。

新築時に工務店から見積もりを提示してもらうと、
■このメーカーと専属契約しているため安い
■昨年に新築シェアNo.1を取っているから間違いない
■世間的に人気がある
といった具合に何だかんだ言いくるめられ、挙句の果てには
メーカーがここじゃないと家の保証が消える
と言われたケースも存在します。

そのため、しぶしぶ
工務店が指定したメーカーにした
というお客さんが多い現状でもあります。

工務店から「太陽光プランの比較」というワードはまず出ないです。
工務店にメーカー提案をしているのは商社

直接メーカーと契約を結んでいる工務店も存在しますが、大半の工務店は
商社から卸して
もらっています。
基本的には
■太陽光の材料を商社から購入して工事は工務店が探す
■材と工をどちらも商社にお願いする(工務店は何もやらない)
のどちらかです。

商社が工務店にメーカー提案をする際、事前に何点か質問はしますが
最終的に提案するのは1つのメーカー
であることが多いです。
理由はそのメーカーであれば
一番価格を頑張れる(=工務店が利益を載せられる)
ためです。

もちろん価格を頑張るためには商社の努力だけではなく、
メーカー営業との折衝
も大事になります。
具体的には月に○件発注するから
太陽光パネル・蓄電池の仕入れ値をここまで下げてほしい
といった内容です。
工務店側もお客さんに提案しやすいメーカーであればおすすめしてくれた商社の株が上がり、最終的に商社も儲かりwinwinになります。

1つのメーカーしかないと、ほかのメーカーの特徴を覚える必要が無いためラクです。
商社が価格を頑張っていても工務店が載せている

工務店が提示してくる太陽光の見積価格は高確率で
安く見えることが多い
です。※実際に安い工務店も存在します。

理由は内訳書に
太陽光以外の項目が存在している
関係で、
他の項目を上げて太陽光の項目を下げている
風に見せられるためです。

先ほどの単元で触れた【材と工をどちらも商社にお願いする(工務店は何もやらない)】場合、工務店側は何もしなくても太陽光分の利益が入ってきます。
もし、太陽光発電の相場を知っている方に太陽光のみの価格を見せて
高いと判断
された場合、高確率でほかの工務店に流れます。

しかし、大半の方は
工務店から出てくる見積もりであれば安心だろう
と思っています。
これが間違いです。

いろいろな項目と一緒に太陽光の見積もりが出てきた場合、
太陽光発電のみでいくらなのか
を確認するようにしてください。
もし、最初から太陽光発電のみで見積もりが出てきた場合、
kW単価(=税抜価格÷設置容量)
がいくらになるのか計算してみてください。

あまりにも太陽光に関して詳しい素振りを見せると勘繰られるため、
雑談程度に質問する
のがおすすめです。

先入観を無くしていきましょう。
最後にひとこと
今回は「見積もり比較の重要性」について解説しました。
既築屋根に太陽光を検討する際は
比較サイトに登録をしてしっかりと見比べる方が多い
ですが、新築屋根に関しては
工務店の言いなりになっているケースが多い
です。

工務店は基本的に
1つのメーカーしかおすすめしてこない
ことが多く、そのメーカーが自分の要望に合っていないこともあります。
新築屋根でもしっかりと見積もり比較サイトに登録して価格を見比べることをおすすめします。