【ハンファから登場する新型パネルについて解説】出力特化ではなくサイズ特化は技術の賜物

商社から

ハンファに新型パネルが加わる

との情報が舞い込んできました。

新型パネルは

①同じ発電量でサイズが小さい
②N型バックコンタクト
③防眩パネルも仲間入り
④出力30年保証

という特長があります。

今回はハンファの新型パネルについて解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

ハンファから出ているパネルについておさらい

※ハンファジャパン様_Re.RISEホームページから出典

2025年6月現在、ハンファには

■Q.TRON(Qセルズブランド)
■Re.RISE(ハンファブランド)

の2種類パネルが存在します。

QセルズブランドであるQ.TRONは

世界市場というイメージが強い

ため、日本市場に関してはハンファブランドであるRe.RISEの

知名度が高く

なっています。

今回紹介する新型パネルはハンファブランドである

Re.RISEの話

です。

Qセルズブランドの

Q.TRONは関係ない

です。

Q.TRONの情報収集がしたい方は勘違いしないようにしてください。

まさひこ

Re.RISEのほうが安いので魅力的です。

新型パネルの特長 ①同じ発電量でサイズが小さい

一般的に太陽光メーカーが新型パネルをリリースする際、

パネル1枚あたりの発電量がこれだけ上がったぞ!

というのをアピールしていることが多いです。

しかし、ハンファは違います。

パネルの

発電量に特化

ではなく

サイズに特化

しています。

※ハンファジャパン様_Re.RISEホームページから出典

Re.RISEの主力パネルは

■440w
■290w

の2種類です。

440wパネルのサイズは

横1,722mm×高さ1,134mm×奥行30mm

です。

それが今回の新型パネルでは

横1,606mm×高さ1,134mm×奥行30mm

になりました。

パネルの横幅が

116mm小さく

なっています。

パネル1枚ではそこまでのインパクトはありません。

しかし、太陽光パネルを設計する際は複数のパネルを組み合わせるため、サイズが小さくなることで

■狭小屋根でも多くのパネルが設置可能
■あと1列追加できるようになる

といったメリットがあります。

440wパネルと組み合わすことができる

290wパネルに関しても横幅が1,606mmに変更

となっています。

横1,606mm×高さ1,134mm×奥行30mmというサイズは、長州産業が以前に出していた340wパネルのサイズ(横1,616mm×高さ1,054mm×奥行40mm)に近いです。

似たようなパネルサイズで

長州産業は340w

でしたが、

ハンファは440w

であるため同じ屋根面積であっても発電量を稼ぐことができます。

まさひこ

蓄電池も初期と比べるとだいぶ小さくなったので、パネルも小さくなるべきです。

新型パネルの特長 ②N型バックコンタクト

太陽光市場が始まったばかりの頃はメーカーによって

■単結晶
■多結晶

の2タイプに分かれていました。

そしてこの延長上に新しく

■P型
■N型

というタイプが登場しました。

それぞれがどんな特徴なのかに関してはこちらのページで解説しています。

太陽光パネルの表面にあるバスバーと呼ばれる白い線が、

パネルの表面ではなく裏面にある

というバックコンタクトについてもここ最近登場しました。

N型とP型を比べるとN型のほうが良く、バックコンタクトの有り無しだと有りのほうが良いです。

この良いもの同士を組み合わせたN型バックコンタクトパネルを最初に発表したのが

マキシオン

というメーカーです。

当時は

■品質の高さ
■発電効率の高さ

を抜けないと言われていましたが、良いもの同士を組み合わせた分

価格が高いことがネック

でした。

今回ハンファが発表した新型パネルに関しては

変換効率が24.2%(マキシオンは22.7%)

で、価格はQセルズブランドの

Q.TRONと同じくらい

であるため、価格が安いこともメリットです。

まさひこ

良いものを安く提供することがメーカーの努めです。

新型パネルの特長 ③防眩パネルも仲間入り

太陽光業界に足を踏み入れてないとピンときませんが、2025年6月現在

防眩パネル市場が白熱

しています。

防眩パネルそのものについてはこちらのページで解説しています。

数多くのメーカーの中で

長州産業が一番最初に防眩パネルを市場に出した

ため、北面設置には長州産業と言われていたこともあります。

長州産業の技術を真似たかどうかはさておき、2025年6月現在では

■エクソル
■京セラ
■DMM
■カネカ

が防眩パネルを出しています。

この中にハンファも仲間入りします。

ハンファの防眩パネルは

■セル構造:N型バックコンタクト
■出力:270w
■モジュール変換効率:21.9%
■サイズ:横1,606mm×高さ767mm×奥行30mm

となっています。

防眩パネルでN型バックコンタクト

なのはハンファしかないため、今よりも防眩パネル市場が白熱しそうです。

まさひこ

どの商材であってもどこかが新商品を出してどこかが真似をする世界であるため、スタートを切るメーカーはかなり勇敢です。

新型パネルの特長 ④出力30年保証

ハンファブランドのRe.RISEパネルには

■出力25年
■システム15年

の保証が付帯されています。

今回新登場する

■440w
■290w
■270w(防眩タイプ)

の3パネルはすべて

出力保証が30年

になります。

保証値に関しても

■初年度:99.0%
■25年目:90.6%
■30年目:88.9%

となっています。

太陽光市場が始まった当初は出力低下率を

-1%/年

と説明していました。

この考え方だと30年後には70%となりますが、ハンファの保証値は88.9%であるためかなり強気です。

まさひこ

会社の歴史が30年以上続いているメーカーが付帯する30年保証は信頼できます。

最後にひとこと

今回は「ハンファから登場する新型パネル」について解説しました。

新型パネルは

①同じ発電量でサイズが小さい
②N型バックコンタクト
③防眩パネルも仲間入り
④出力30年保証

といった特長があります。

主力パネルだけではなく

防眩パネルに関してもN型バックコンタクト

であることは素晴らしいです。

新型パネルは

■2025年7月:見積開始
■2025年11月:出荷開始

というスケジュールです。

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 今まで太陽光の個人宅営業を11年間経験してきたまさひこと申します。現在は今まで培ってきた経験を元に太陽光業界専門のライターをやっています。 個人宅営業をしていた際、説明されている内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多かったため啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともまさひこを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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