蓄電池を検討している方から
新しいファーウェイ蓄電池について教えてほしい
と質問がありました。
おすすめポイントは
①世界最高レベルの環境耐性
②蓄電池への充電が直流
③スマートパワーコンディショナ(以下、パワコン)の変換効率が97.1%
④過積載充電機能
の4点あります。
今回はファーウェイ蓄電池について解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
目次
商品ラインナップ

2018年に発売開始した
S0シリーズ
は上記画像に載っているタイプで
■5.12kWh→セット型番:LUNA2000-5-NHS0
■10.24kWh→セット型番:LUNA2000-10-NHS0
■15.36kWh→セット型番:LUNA2000-15-NHS0
の3種類あります。

そして今回発売するのが
S1シリーズ
で
■7.16kWh→セット型番:LUNA2000-7-NHS1
■14.33kWh→セット型番:LUNA2000-14-NHS1
■21.50kWh→セット型番:LUNA2000-21-NHS1
の3種類が新たに加わります。

最小容量が7.16kWhは非常に魅力的です。
ファーウェイ蓄電池の特長① 世界最高レベルの環境耐性

まず1つ目の特長は
世界最高レベルの環境耐性
です。
蓄電池カタログでもこれでもかというほど強調されておりますが、ファーウェイの蓄電池は
IP66
の実力を誇っています。

IP66は
IEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)で定められた電気機器内への異物の侵入に対する保護等級(JIS C0920)の1つのこと。IPはIngress Protection(侵入に対する保護)の略で、IPの後に続く数字がそれぞれ「防塵」と「防滴」の性能を表しています。IP66は、強風による粉塵が内部に入らず、豪雨でも浸水の恐れがない防塵防水仕様を示します。
※キャノンマーケティングジャパン様_防塵防水規格のIP66とは?屋外に防犯カメラを設置する際の注意点から引用 https://canon.jp/biz/trend/what-is-ip66
と説明されています。
要は
塵も水も恐くない仕様
とのことです。

水浸テストの条件は
■水深40cm
■72時間(3日間)
とのことでしたが、集中豪雨等で水嵩が増す場合は
大体40cm以上
になります。

洪水の可能性がある地域に設置する場合には合わせて
自然災害補償に加入
しておくことをおすすめします。
決してファーウェイ側は
豪雨の影響を受けてもずっと大丈夫
とは言っていません。

海や川の近くへの設置は要注意です。
ファーウェイ蓄電池の特長② 蓄電池への充電が直流

2つ目の特長は
蓄電池への充電が直流
という点です。
一般的な蓄電池メーカーの場合は、太陽光パネルが発電した電気をパワコンで
直流(DC)から交流(AC)に変換
してから蓄電池に充電をします。

そのため、蓄電池から家に放電する際、再度パワコンで電気を変換する必要があります。
直流から交流、交流から直流と合計2回変換しているイメージです。
変換することで多少ながらも
電気のロスが生じる
ため、実際に使える電気の量が少なくなります。

反してファーウェイの蓄電池は太陽光パネルが発電した電気を
直流(DC)で蓄電池に溜める
ことが可能であるため、電気を変換するのは家で使う際の1回だけとなります。

技術の進歩です。
ファーウェイ蓄電池の特長③ スマートパワコンの変換効率が97.1%

3つ目の特長は
スマートパワコンの変換効率が97.1%
という点です。
太陽光発電のみの電気を変換する通常のパワコンの変換効率は
■カナディアンソーラー:96.0%~96.5%(力率0.95時)
■ハンファ:96.0%~96.5%(力率0.95時)
■長州産業:96.0%~96.5%(力率0.95時)
■シャープ:96.0%~96.5%(力率0.95時)
上記のようになっています。

しかし、蓄電池やV2Hがセットになっているハイブリッドパワコン/トライブリットパワコンになると変換効率が下がります。※変わらないメーカーもあり
■カナディアンソーラー:96.0%(力率0.95時)
■ハンファ:93.5%~96.0%(力率0.95時)
■長州産業:95.0%~96.5%(力率0.95時)
■シャープ:96.0%~96.5%(力率0.95時)
ファーウェイの場合は蓄電池がついていたとしても
■JIS変換効率:97.1%
■最大変換効率:97.5%
という変換効率であるため、単純に他のメーカーと比べてもロスが起きづらいです。

ファーウェイは太陽光パネルを出していないため、パネルに関しては別メーカーから調達する必要があります。
ファーウェイ蓄電池の特長④ 過積載充電機能

4つ目の特長は
過積載充電機能
です。
一般的なパワコンの場合は、定格出力を超えて発電した部分に関しては
変換できずに捨てられて
しまいます。

この動作は一般的に
ピークカット
と呼ばれています。
具体的には
■太陽光容量:10kW
■パワコン容量:5.5kW
であった場合、差額の4.5kWが捨てられてしまいます。

ファーウェイ蓄電池のパワコン容量は
4.95kW
です。
そのため、先ほどの例同様太陽光パネルを10kW設置した場合、差額の5.05kWが捨てられてしまいます。

しかし、新しく蓄電池についた過積載充電機能を使うことにより
■パワコン容量の4.95kW:直接自家消費
■本来ピークカットで捨てられる5.05kW:直流のまま蓄電池に充電
上記の使い方ができるようになります。

1つの蓄電ユニット(=7.16kWh)ごとに
MAX3.5kWまで
過積載充電機能が可能です。
上記で紹介した5.05kWを溜めるには
蓄電ユニットが2つ(=14.33kWh)必要
であるため注意してください。

この機能が使えるのであれば太陽光パネルが10kW近く載っていても恐くないです。
最後にひとこと
今回は「モデルチェンジしたファーウェイ蓄電池」について解説しました。
おすすめポイントは
①世界最高レベルの環境耐性
②蓄電池への充電が直流
③スマートパワーコンディショナ(以下、パワコン)の変換効率が97.1%
④過積載充電機能
の4点です。
中でも④過積載充電機能については今までピークカットが起こっていた部分に関しても有効活用できるため、パワコン容量よりも
太陽光容量が多い方におすすめ
です。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
価格比較サイト
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。