蓄電池契約の際に
設備IDは分かりますか?
とお客さんに聞くと、「なにそれ?」と返答されるケースが非常に多いです。
設備IDは
太陽光システムを導入した際に割り振られる識別番号
のことを指しています。
この番号には
■太陽光システムの設置容量
■太陽光契約者の名前・住所・連絡先
といった情報が紐づけされています。
そのため、
設備ID=個人情報
と言っても過言ではありません。
紛失等による情報漏洩を防ぐため、設置したお客さんに渡していない販売店も存在しています。
今回は設備IDについて聞かれた際にどのようにして調べるのかを解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
設備IDとは

設備IDとは
太陽光システムを導入した際に発行される識別番号
のことを指しています。
既に太陽光システムを導入済みで、
後から蓄電池を導入する際に
必要です。
太陽光と蓄電池を同じタイミングで導入する際にはまだ発行されていない状態であるため必要ありません。

本来であれば販売店からお客さんに伝えるのが一般的ですが、
■マイページ上で情報が編集されると厄介
■紛失すると情報漏洩につながる
ことから
販売店で保管
をし、お伝えをしていない場合もあります。

伝えられていないからその販売店は悪というわけではありません。
設備IDはココに記載されている

設備IDを簡単に調べる方法があります。
①紙の検針票を見る
②再生可能エネルギーの固定価格買取期間満了のご案内を見る

①に関しては
■紙の検針票が残っている
■オプションを希望して紙の検針票を発行してもらっている
方が対象です。
上図は買電の検針票です。
太陽光システムを導入すると売電することができるため、上図の買電の検針票に
売電の検針票
がつながってきます。
このつながっている方の
売電の検針票に設備IDが記載
されています。
設備容量○kWの下に記載があります。
②に関してはFIT終了の半年ほど前に、管轄の電力会社から
固定価格買取制度に関する重要なお知らせ
という書類が届きます。
上図は東京電力の場合です。
この書類の中に
設備IDの記載
があります。
お知らせ自体は電力会社によってイメージが異なります。

このどちらかの方法で設備IDが判明すればここで目標達成です。
どうしても分からない場合の設備IDの入手方法(初級編)

設備IDは資源エネルギー庁が管轄している
にログインするために必要な情報です。

検索エンジンで
設備ID ログイン
と検索をかけると、一番上に
再生可能エネルギー電子申請 ログイン マイページ
という項目が出てきます。

次の画面に進むとログイン画面が出てきます。
このログイン画面のパスワード入力窓の右側に
パスワードを忘れた方はこちら
と書かれているので、ここをクリックします。


次の画面に進むと【ログインID・パスワードを忘れた方】というページが出てきます。
設備IDを調べるには
3.上記で解決できなかった方
から検索をする必要があります。
こちら
の部分をクリックするのですが、画面をスクロールして最下部からクリックしても到達するページは同じです。
最下部からクリックする場合は
問合せフォーム
をクリックしないようにしてください。
こちらをクリックすると別ページに飛びます。

次の画面に進むと【設備ID照会】というページが出てきます。
このページで入力するのは
■事業者名
■郵便番号
■住所
の3つです。
事業者と聞くと
法人か?
と思われがちですが、この欄に
太陽光契約者の名前
を入力します。

仮に太陽太郎さんの場合、販売店がどのように登録しているのかが不明なので
①太陽太郎:姓名の間にスペースなし
②太陽 太郎:姓名の間に半角のスペースあり
③太陽 太郎:姓名の間に全角のスペースあり
の3パターンで入力するようにしてください。
個性的な販売店でない限り③のパターンが多いです。

次に郵便番号を入力して住所反映ボタンをクリックすると、市町村部分まで自動で出てきます。
その先の
町名・番地を入力
します。
町名入力に関しても注意点があります。
仮に番地が1-2-3だった場合、
①1-2-3:数字も記号も半角
②1-2-3:数字も記号も全角
③1丁目2番地3号:数字半角+漢字
④1丁目2番地3号:数字全角+漢字
の4パターン可能性があります。
個性的な販売店でない限り①のパターンが多いです。
先ほどの契約者名と合わせると12パターン存在しますので、この中からアタリをみつけてください。

そして情報が合致すると、
照会結果が表示
されます。
その中に設備IDが記載されています。
設備IDは英語の大文字と数字で10ケタです。

慣れている販売店だと、この作業を勝手に目の前で行ってくれます。私も契約書の情報を見ながらお客さんの目の前で照会しています。
どうしても分からない場合の設備IDの入手方法(上級編)

どんな手段を使ってもどうしても判明しなかった場合は、最後の手があります。
それは
販売店頼み
です。
後は任せた!という意味合いの販売店頼みではなく、
電力会社に問い合わせてもらう
という方法です。
まさに最終手段です。
私がいた静岡県は富士川より東側が東京電力管轄です。
東京電力の場合は申込窓口である
ep-fit-moushikomi@tepco.co.jp
に問い合わせると教えてもらえます。

教えてもらえるのであれば、先ほどの単元で紹介した再生可能エネルギー電子申請画面を操作するのではなく
さっさと調べて
と思われがちです。
すぐに調べられることに変わりないのですが、冒頭でもお伝えした通り
設備ID=個人情報
です。
この場合、太陽光契約者になっている方から販売店に照会作業を委任するという旨の
委任状を回収
する必要があります。

■契約者が存命
■契約者が無くなっているが登記簿上はまだ家が契約者の名義になっている
場合に関しては本人あるいは親族の許可が取れれば特に問題ないです。
しかし、
太陽光パネルがついている中古住宅を購入した
場合に関しては太陽光契約者の名前が不明なため調べることができません。

中古住宅の入居説明の際に
太陽光パネルを設置した際の資料
も一緒に受け継がれていれば、その名前で照会をします。
そこで設備IDが判明すれば問題なしです。

もし資料がない場合は、お客さんから不動産会社に連絡して前の家の持ち主の連絡先を教えてもらい、
委任状をもらいに行く
必要があります。
この作業については販売店の範疇外であるため、販売店は関与しません。
この作業が面倒と感じる方が大半かと思います。
もうこの方法しか残っていないので、面倒なのであれば
蓄電池設置を諦めてください
と伝えるしかありません。

前の持ち主に会いに行き、委任状を回収してきてもらったお客さんは過去に1人いました。
最後にひとこと
今回は「設備ID」について解説しました。
太陽光と蓄電池を同じタイミングで設置するのであれば必要ありませんが、太陽光を設置済みで
蓄電池を後付けする場合
に関しては設備IDが必要になります。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。