太陽光を検討している方から
今現在だとどのメーカーの太陽光パネルがいいの?
と質問をいただきました。
検討しているお客さんが「何を」重要視しているかによっておすすめが変わるため、特にこのメーカー!という決まりはありません。
「何を」の部分については
■メーカー(知名度)
■価格
■性能(品質)
■サイズ
■保証
のような選択肢があります。
今回はこの特徴を重視しているのであればこのメーカーというのを解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
太陽光パネルメーカーの数

googleのAI分析によると
住宅用太陽光発電システムを開発・製造しているメーカーは国内外合わせて20社以上あります
※google様_AI による概要から引用
と記載があります。

私まさひこが今まで社名を見たことがある太陽光メーカーは下記の通りです。※取り扱いをやめたメーカーは除く
■シャープ
■京セラ
■パナソニック
■ハンファ
■カナディアンソーラー
■ソーラーフロンティア
■DMM
■サンテック
■LONGi
■ネクストエナジー
■長州産業
■エクソル
■マキシオン
■WWB(Maxar)
■カネカ
■ダイキン
計:16社

メーカーだけで16の選択肢があるため、メーカーを重要視していると判断が難しいです。
システム価格はほぼ同じ

あまり社名を聞かないメーカーと言ったら失礼になりますが、先ほどの単元で挙げたメーカーの中で比較的人気があるのは下記の通りです。
■シャープ
■ハンファ
■カナディアンソーラー
■ネクストエナジー
■長州産業

どのメーカーのカタログにも太陽光パネル1枚あたりの
メーカー希望小売価格
が記載されています。
例えばシャープの435wパネル(NU-435PP)の場合、
税込297,000円(=税抜270,000円)
と記載があります。

単純に太陽光パネルが15枚(=6.525kW)載ると考えた場合、
15枚×297,000円=税込4,455,000円
という計算です。
太陽光システムを設置する場合、太陽光パネルだけでは稼働せず、一緒にパワーコンディショナ(=以下、パワコン)という変換装置を取り付ける必要があります。
このパワコンが税込545,600円(JH-55KF4B)するため、合計5,000,600円とかなりの大きな買い物です…

今回はシャープを例に挙げていますが、ほかのメーカーであったとしても合計金額は大きくなります。
優良な販売店はパワコン含めて市場価格である
税抜200,000円~税抜300,000円/kW(設置容量による)
で計算をしているため、仮に15枚(=6.525kW)であったとしても
MAXで税込2,153,250円
のような価格帯になります。

ちなみに私が働いていた販売店の計算方法では
税込1,483,075円
という計算になります。
冒頭で挙げた5メーカーのすべてが
上記の価格帯に近い
ため、メーカー小売希望価格は無視してもらって構いません。

悪徳な飛び込み業者は明らかに高いので要注意。
性能に関しては多少の違いあり

太陽光パネルの特徴についてはメーカーによって多少の違いがあります。
設置場所が
■住宅街(街中)
■塩害地(海の近く)
なのかによってもおすすめが変わります。

まず、設置場所が住宅街の場合に関してです。
例えばハンファの場合、通常パネル表面にある白い線(通称:バスバー)が裏面にあることにより、発電面積が増えた
バックコンタクト技術
というものを搭載しています。
そのため、パネルを南面ではなく
西面・東面に設置したとしても
他社メーカーでいう南一面に匹敵するほどの発電効率を有しています。※設置容量による

次に設置場所が塩害地の場合に関してです。
当たり前と言ったら当たり前ですが、太陽光パネルは塩害地であったとしても屋根の上に設置をします。
しかし、電気の変換装置であるパワコンに関しては塩害に耐えられないため
屋内
に設置します。

このような言い方をすると
太陽光パネルは塩害の影響受けないの?
という疑問が出てきます。
もちろん、影響を受けます。
そこでおすすめしたいのは
長州産業
です。

長州産業は
耐塩害性能
が優れています。
■太陽光パネル:耐候性・信頼性に優れた多層構造の保護フィルムでパネル内部の太陽電池セルを保護
■架台:高耐食溶融亜鉛めっき鋼板を採用しており、太陽光パネルと同等の性能を持っている
上記の特長を持ち合わせているため、潮の影響が気になるという方は長州産業一択になります。

街中ではハンファ、塩害地では長州産業がおすすめです。
サイズはほぼ同じ

2つ目の単元で例に挙げた5メーカーはサイズが似ています。
屋根のサイズは決まっているため、パネルサイズが小さければ多く載り、大きければ少なくなります。
サイズが異なれば
発電量も異なる
ため、他の特長と合わせてメーカーを
ある程度決め打ちする必要
があります。

各メーカー、2025年8月現在の主力パネルで比較をすると下記の通りです。
■シャープ(435w):横1721×縦1133
■ハンファ(440w):横1722×縦1134
■カナディアンソーラー(455w):横1762×縦1134
■ネクストエナジー(460w):横1762×縦1134
■長州産業(364w):横1544×縦1148

パッと見ると
長州産業のサイズが小さい
ため、多く載ることを意味します。
しかし、
発電量は364w
であるため、他社メーカーと比べると総発電量が負ける可能性があります。

屋根サイズが小さい場合は1枚あたりの発電量が大きい
■カナディアンソーラー
■ネクストエナジー
を選択し、屋根サイズが大きい場合は発電量が小さい
長州産業
を選択して断熱性能を上げると考えるのも1つの手です。

旧型番のパネルであればどこのメーカーでも安いので販売店に確認してみてください。
保証はさまざま

付帯される保証に関しては
年数が長ければ安心
ですが、
数が多ければ安心
というわけではありません。

基本的に付帯されている保証は
■出力保証
■システム保証
の2つです。

先ほどから挙げている5メーカーを比較すると下記のとおりです。
■シャープ:出力20年、システム保証10年 ※有償オプションで15年、ブラックソーラーの場合は有償オプション必要なしで15年
■ハンファ:出力25年、システム保証15年
■カナディアンソーラー:出力30年、システム保証15年
■ネクストエナジー:出力30年、システム保証15年
■長州産業:出力25年、システム保証15年

パッと見ると
■カナディアンソーラー
■ネクストエナジー
の出力保証が30年であるため、他社メーカーと比べると5~10年長いです。
上記の出力保証・システム保証以外の保証(補償)が付帯しているメーカーがあります。
それはネクストエナジーと長州産業です。

ネクストエナジーには
経済損失補償10年
がついています。
この補償はネクストエナジーのパネルを導入して
出力に不具合が生じた
場合、その不具合が起きていた期間に相当する
売電収入の損失を支払う
という内容です。

実際にこの補償を使う際には正常であった時期と異常があった時期の
検針票データを見比べて
売電量の整合性を取ってからの計算となるため、単純にいくらとはなりません。
今のご時世は発電した電気を自家消費、あるいは蓄電池への充電に回している家庭が多いため、売電を充てにしている家庭以外は
ほとんど使わない補償
です。

長州産業には
施工(雨漏り)保証10年
がついています。
この補償は長州産業パネルの施工をしてから10年以内に雨漏りが起きてしまった場合、
雨漏り部分を直してくれる
という内容です。

雨漏り=屋根に穴を空けて設置をする屋根材
となるため、掴み金具を使って施工をする金属(ガルバリウム)屋根の場合はそもそも穴を空けないため対象外となります。
この保証は金属(ガルバリウム)屋根以外のスレート・瓦屋根の人が唯一参考にできる保証です。

自分の家に使える保証(補償)かそうでないかを見定める必要があります。
最後にひとこと
今回はこの特徴を重視しているのであればこのメーカーというのを解説してきました。
強いて言うのであれば
■メーカー(知名度):どこも似たような感じ
■価格:どこも似たような感じ
■性能(品質):ハンファ/長州産業
■サイズ:長州産業
■保証:ネクストエナジー
上記の通りとなります。

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