蓄電池を検討している方から
約10年で元が取れるって本当?
と質問がありました。
結論、
(状況にもよるが)難しい
です。
蓄電池はあくまで災害対策メインとして考えられており、光熱費の削減メインではないためです。
今回は蓄電池による経済効果について解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
蓄電池を導入することのメリット

簡単に言うと
電気を溜めること
ができるようになります。
本来売電に回していた電気を蓄電池に溜めることで
■停電した場合に電気が使える
■購入単価が高い時間帯の電気購入量を抑えられる(=電気代が安くなる)
というメリットがあります。

蓄電池の基礎です。
期待されている経済効果

蓄電池=停電対策
というのは蓄電池が市場に出始めた当初からずっと言われ続けてきました。
しかし、導入される蓄電池が
■特定負荷から全負荷にシフト
■単機能型からハイブリッド型にシフト
したことによって電気の効率化が図られ、いつしか蓄電池に求める姿が「停電対策」ではなく「経済効果」に変化しました。

蓄電池に対して「経済効果がある」と言いふらし出したのは訪問販売です。
データ上の経済効果

蓄電池に対して求める姿が「停電対策」とはいえ、「経済効果」も少なからずあります。
家の電気の消費パターンによって蓄電池に電気が溜まる量やスピードが異なるため正解はないですが、
大体3,000~5,000円/月の間
です。
10,000円/月というのは
訪問販売が言っている内容
であることが多いため、こちらは信じないようにしてください。

経済効果だけで蓄電池の元を取ろうとすると長い闘いになります。
実際の経済効果

こちらはお家によって電気の消費パターンが異なり、必ず○○円出るといった伝え方ができないです。
下記はあくまで参考値として捉えてください。
例)東京電力_電化上手 6kVAを契約している場合
月の使用量 520kWh
月の売電量 120kWh
朝晩 170kWh(32.7%)
昼間 60kWh(11.5%)
夜間 290kWh(55.8%)
※過去に訪問したお客さまの実データを引用

先ほどの実データの中で、蓄電池に溜めた電気が使える(経済効果として計算できる)のは
朝晩170kWhの部分 ※特に後半(17:00~23:00)
です。
理由はこの家庭の売電量が120kWhであるため、この時間帯のみで
蓄電池に溜まっている電気をすべて消費してしまうから
です。

数字に置き換えると
120kWh×35.87円(朝晩の価格)=約4,304円
となります。
8.5円/kWhで売電していた場合、120kWh×8.5円=1,020円の価値になるため、蓄電池を導入したことによって4,304円-1,020円=3,284円分の価値が上がりました。

売電量がそれなりにあれば経済効果も出やすくなります。
最後にひとこと
今回は「蓄電池の経済効果」について解説しました。
売電量が多ければ多いほど経済効果としての数字は高くなります。
しかし、太陽光を設置した年度によっては
総発電量が少ない
ため、経済効果に置き換えるとどうしても少なくなります。
そのため、経済効果だけで元を取ろうとすると長い闘いとなります。

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