【ハンファから出る新型パネルとマキシオンの新型パネルを比較】出力保証の値で見るとマキシオンが優秀

太陽光を検討している方から

ハンファから出る新型パネルとマキシオンの新型パネルではどちらの性能が高いの?

と質問がありました。

何に着目するかで回答が変わりますが、それぞれ優れている点は

■ハンファ:パネル1枚あたりのサイズ
■マキシオン:㎡あたりの発電量、出力保証の値

です。

今回はハンファから出る新型パネルとマキシオンの新型パネルについて解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

ハンファとマキシオンの共通点

2025年6月現在で比べるとハンファとマキシオンの2社には共通点がありません。

ハンファはハンファブランドであるRe.RISEパネルに

P型バックコンタクト

を採用しています。

11月に出荷開始となる新型パネルはP型バックコンタクトから

N型バックコンタクト

になるため、このタイミングでマキシオンと同じパネル条件となります。

ちなみにマキシオンがN型バックコンタクトを販売したのは

2024年頃

であるため、パネル技術に関しては

マキシオンが優位

に立ちます。

まさひこ

世間が「N型バックコンタクトとは?」と思っている頃にはもう市場を賑わせていました。

太陽光パネル1枚あたりのサイズ

新築であればある程度交渉できるかもしれませんが、既築の場合に関しては屋根サイズをすぐに大きくすることはできません。

太陽光パネルはメーカーによって

1枚あたりのサイズ

が異なります。

サイズが小さければ多く載り、大きければ載る枚数が少ないです。

多く載せたら効果が高いのか?

と思われがちですが、パワーコンディショナ(以下、パワコン)容量によって向き不向きがあるため何とも言えません。

5.5kWパワコンに対して太陽光パネルが10kW載っていると

4.5kW分は捨てられてしまう

ため、パワコン側を要検討する必要があります。

ハンファとマキシオンのパネルサイズに関しては以下の通りです。

■ハンファ(440w)※新型パネル:横1,606mm×高さ1,134mm×奥行30mm
■マキシオン(430w):横1,812mm×高さ1,046mm×奥行40mm

横の長さはマキシオンよりもハンファのほうが

206mm(20.6cm)短い

ため、ハンファパネルのほうが多く載せられます。

まさひこ

発電量が大きいパネルを少数載せたほうが効率が良いです。

㎡あたりの発電量

先ほどの単元でお伝えした太陽光パネルのサイズの数字をもとに

パネル面積(㎡)÷発電量(w)

をした場合、

■ハンファ(440w):41.4w
■マキシオン(430w):44.1w

となります。※発電効率は考えず

マキシオンのほうが

太陽光パネル1枚あたりの発電量が低い

にも関わらず

㎡あたりの発電量は大きい

結果となりました。

発電量が大きい = 良いパネル

と思われがちですが、深掘りすると真実が見えてきます。

まさひこ

飛び込み業者の言いなりになっていると損をするため、自分の目でぜひ確認してみてください。

出力保証の値

※マキシオン様_太陽光カタログ(202504バージョン)から出典

マキシオンの凄い点は何と言っても

出力保証が40年

である点です。

パワコンの交換が対象になるシステム保証については

最長20年

です。

40年という数字だけを見ると

あー凄い

で終わりますが、重要なポイントは

何年目の時点で何%以下が交換対象なのか

です。

■ハンファ:初年度→99.0%、25年目→90.6%、30年目→88.9%
■マキシオン:初年度→98.0%、25年目→92.0%、40年目→88.25%

ハンファの場合、初年度から25年目の出力保証値までは

マイナス8.4%

となっています。

反してマキシオンの場合、

マイナス6.0%

となっています。

25年目の出力保証値で比較すると

マキシオンのほうが優秀

です。

そのあとの年数に関しては数字が揃っていないため判断しづらいです。

仮に同じ40年保証とした場合、25年目から40年目の出力保証値までは

■ハンファ:マイナス5.1%【90.6-88.9(25~30年の間)+2サイクル分(30~35年の間のマイナス1.7%、35~40年の間のマイナス1.7%)】
■マキシオン:マイナス3.75%
※ハンファに関しては仮計算

となります。

ゼロに近いほうが優秀であるため、40年目という長いスパンで見てもマキシオンのほうが優秀です。

まさひこ

何事も長い目で判断したほうが良いです。

最後にひとこと

今回は「ハンファから出る新型パネルとマキシオンの新型パネル」について比較しました。

どの分野であったとしても後発に出た商品のほうが良く見えますが、

■ハンファが優れている点:パネル1枚あたりのサイズ
■マキシオンが優れている点:㎡あたりの発電量、出力保証の値

上記が比較した結果となります。

特に出力保証の値については表面上の40年という数字だけではなく

何年目の時点で何%以下が交換対象なのか

が非常に重要です。

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 今まで太陽光の個人宅営業を11年間経験してきたまさひこと申します。現在は今まで培ってきた経験を元に太陽光業界専門のライターをやっています。 個人宅営業をしていた際、説明されている内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多かったため啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともまさひこを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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