トライブリッドシステムを検討している方から
ニチコンから出る新商品について教えてほしい
と質問がありました。
2025年冬ごろに出る新商品のラインナップとしては
■9.9kWパワーコンディショナ(以下、パワコン)
■19.9kWh蓄電池
の大きく2種類です。
今回はニチコンから出る新商品ラインナップとメリットについて紹介していきます。

じゃ、レッツゴー!
9.9kWパワコンの登場

まず1つ目の特長としてはT6と呼ばれる
5回路_9.9kWパワコン
が新登場します。
太陽光・蓄電池市場に詳しい方であれば
■ニチコン
■ダイヤゼブラ電機
の2メーカーで比較ができるではないか!と思われるかもしれません。

しかし、ダイヤゼブラ電機から出ている5回路_9.9kWhパワコンは2025年冬ごろに
市場から姿を消す
ことが決まっています。
もしかしたらこのタイミングを狙ってニチコンが新商品を投入している可能性も無きにしも非ずです。

5回路_9.9kWhパワコンはしばらくニチコンの独壇場です。
19.9kWh蓄電池の登場

2つ目の特長としては
19.9kWhの蓄電池が新登場
します。
今までニチコンのトライブリッド蓄電池は
■4.9kWh
■7.4kWh
■9.9kWh
■14.9kWh
の4種類でした。

ここに19.9kWhが加われば5種類とオムロン蓄電池に並びますが、
4.9kWh蓄電池が消える
ため4種類のまま変わりません。
ニチコントライブリッド蓄電池(T3)は
屋内設置が基本
です。

屋外設置する場合には「屋外用ケース(ES-T3H3)」という
オプションのアイテムが必要
でした。
しかし、新商品(T5・T6)に関しては
屋内・屋外が選べる仕様
になっており、屋外用に関しては屋外用ケースが必要ありません。

これまで
■屋外設置であれば長府工産
■屋内設置であればニチコン
と使い分けをしていた販売店も多いようです。
しかし、これから先は製造元のニチコンが屋内・屋外の2種類蓄電池を出すため、このような分け方をする販売店は少なると想定されます。

長府工産はニチコンから蓄電池のOEM供給を受けていた側であるため、価格が安いといった特徴がありました。
メリット① 蓄電池とEVに余剰電力の同時充電が可能

出力が高いパワコンが出たことにより、多くの余剰電力を変換することが可能になりました。
T6と呼ばれる9.9kWパワコンを使用することで
自家消費をしつつ、蓄電池とEVに電気を溜める
ことができます。

屋根条件によっては前後しますが、過積載の考え方で言うと9.9kWを同時に使うには×1.1~1.3をした
10.89kW~12.87kWの太陽光容量が望ましい
です。
パワコン容量を9.9kWにするには9.9kWパワコンを導入するという選択肢以外に、
屋外用5.5kWパワコン+4.4kWパワコンの2台を導入する
という方法があります。

パワコンを2台に分けた場合、
それぞれのパワコンに回路を接続する必要
があったため、1台で9.9kW出力は
まず無理
でした。
それが実現したことによって、設置方法の可能性が拡がります。

ダイヤゼブラ電機も5回路の接続はできましたが、大電流タイプではないため接続できるパネル枚数が少ないです。
メリット② 業界唯一のハイスピード拡張充電

ニチコンは
業界唯一
と謳っていますが、この機能も素晴らしいです。
EVを急いで充電したい場合に関しては太陽光+蓄電池+系統電力(電柱から購入)の3つの力を合わせて
約3倍のハイスピード
でEVを充電することができます。

一般的なV2Hの急速充電は
2倍のスピード
であるため、そのさらに倍のスピードで充電ができることを意味します。
蓄電池に電気が溜まっていることが条件
となりますが、T6パワコンを使っており、空が晴天であれば高確率でこの充電方法が可能です。

V2Hの新技術はやはりニチコンが先駆者となるようです。
最後にひとこと
今回は「ニチコンから出る新商品」について解説しました。
新商品は大きく分けると
■9.9kWパワコン
■19.9kWh蓄電池
の2種類です。
9.9kWパワコンは5回路入力が可能であるため、太陽光が過積載であったとしても安心です。
19.9kWh蓄電池は9.9kWhタイプを2台連結することで多くの容量を溜めることが可能です。

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