FITが終了した方から
今後は蓄電池を導入したほうがいいの?
と質問がありました。
FITが終了したからと言って必ずしも蓄電池が必要なわけではありません。
家の状況によっては
必要ない
場合もあります。
今回は卒FITを迎えた方/これから迎える方にどのような選択肢があるのかについて解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
選択肢① 現状維持(そのまま)

冒頭で「家の状況によっては蓄電池が必要ない場合もある」とお伝えしました。
上記が例えばどんな状況かというと
■自家消費量が多い
■売電している電気がない
場合です。

蓄電池を導入した場合の電気の流れは
①発電した電気を自家消費
②余った電気を蓄電池に充電
③それでも余った電気を売電
となります。

自家消費量が多いということは、上記でいう①で
すべての電気を使ってしまっている
ため、蓄電池に回る電気がありません。
太陽光パネルからの充電が少ない(あるいは無い)場合は、
深夜電力を充電する
という方法がありますが、深夜電力が安い電力会社でないと損になります。

FITが終了すると、確実に売るよりも使ったほうが電気の価値が高いです。
売らずに使う(=自家消費量をアップする)ことで
光熱費削減につながる
ため、FITが終了する前から自家消費量が高い方については、新たに機器を増やさず現状維持をおすすめします。

蓄電池は今後容量がアップする可能性もあれば、今と同じ価格でサイズが半分になる可能性もあります。
選択肢② 現状維持(売電先だけ変更)

先ほどの単元では「売電に回る電気がない想定」で解説しました。
この単元では少なからず
売電がある
想定でお伝えします。

余っている電気があるのであれば、蓄電池を導入して溜めることで
■太陽が出ていない時間帯の電気代をカバー
■停電対策
をすることができます。

しかし、充電できる電気の量が少ないと、蓄電池からの放電がもって
30分~1時間
とすぐに無くなってしまう場合があります。
このような場合は蓄電池を導入するよりも、売電先を変更して
売電収入を上げたい
と考える方が多い印象です。

今までは売電単価が高かったとしても、卒FITを迎えると、
■東京電力:8.5円/kWh
■中部電力:7円/kWh
■他の旧電力会社:7~9円/kWh
という単価まで下がってしまいます。

例えばENEOS Powerが提供している「ENEOS太陽光買取サービス」に切替をすると、東京電力エリアであれば8.5円/kWhの売電単価が
11.0円/kWh
にアップします。
仮に月の売電量が100kWhである場合、
■売電単価8.5円/kWh:850円
■売電単価11.0円/kWh:1,100円
※東京電力の場合
となります。

ENEOS Power以外に買取サービスを行っている企業は以下の通りです。
■東京電力:再エネ買取標準プラン
■出光グリーンパワー:とちょう電力プラン
■idemitsuでんき:idemitsuでんきの太陽光買取(スタンダード買取プラン)
■eco電力:つながるecoでんき(通常の買取の場合)
■東京ガス:太陽光電力買取サービス(太陽光買取プラン)
■まちエネ:卒FIT買取サービス
■みんな電力:卒FIT買取(買取量に応じて現金で支払い)
※エネチェンジ様_卒FIT後の売電価格(太陽光余剰電力の買取価格)を比較から引用
https://enechange.jp/articles/fit-purchase-price-2019

自分に合った会社と契約してください。
選択肢③ 蓄電池の導入

私個人的には
月の売電量が200kWh以上
あれば蓄電池のおすすめができます。
理由としては売電量を月の日数で割った場合に
選べる蓄電容量が多い
からです。

200kWhを
■31日で割る:約6.45kWh/日
■30日で割る:約6.66kWh/日
溜められる計算となります。

6~7kWh台の蓄電池は
■オムロン/長州産業
■カナディアンソーラー
■ダイヤゼブラ電機
■ニチコン
■ファーウェイ
があります。

月の売電量が200kWh以下であったとしても、蓄電池の導入は可能です。
ただ売電量が100kWhの場合、月の日数で割ると
3.22~3.33kWh/日
となります。
3kWh台の蓄電池は市場になく、近くて
■京セラ
■ニチコン
となるため、選択肢が狭まります。

月の売電量が100kWh以下であれば、先ほどの単元で紹介した売電先の変更がおすすめです。
選択肢④ V2H(+電気自動車)の導入

電気自動車の性能が上がってきたためか、太陽光+蓄電池ではなく
太陽光+電気自動車
を選択する方が増えてきています。
電気自動車は
動く蓄電池
と例えられることもあり、走行機能だけではなく蓄電機能も高いです。

下記は抜粋した電気自動車の蓄電容量です。
■日産
・リーフ(10~17年式):24kWh
・リーフ(18年式以降):40kWh
■三菱
・アウトランダーPHEV(22年式以降):20kWh
・eKクロスEV:20kWh
■トヨタ
・プリウスPHV:8.8kWh
・クラウンSPORT RS:18.1kWh
・レクサス RZ450e:71.4kWh
■スバル
・ソルテラ:71.4kWh
■Hyundai
・KONA:64.8kWh
・INSTER:49.0kWh
■BYD
・BYD ATTO 3:58.56kWh
・BYD DOLPHIN:44.9kWh
■ホンダ
・Honda e:35.5kWh
・N-VAN e::29.6kWh
■マツダ
・MAZDA MX-30 EV MODEL(22年式〜):35.5kWh
・MAZDA CX-60 PHEV(22年式〜):17.8kWh
■メルセデスベンツ
・EQS:118kWh
・EQE:90.6kWh
■スズキ
・e ビターラ:61kWh

電気自動車が日中に家にあるのであれば、
発電した電気を充電
できます。
反対に夜に関しては電気自動車に溜まっている電気を
家に向けて放電
できるため、非常に経済的です。

中古の電気自動車でも効果があります。
選択肢⑤ V2H+蓄電池(+電気自動車)の導入

先ほどの単元でお伝えした通り、「日中に電気自動車が家にあるのであれば」太陽光+V2Hで問題ありません。
しかし、日中は仕事の関係で外出しており、夜に帰ってくる場合に関しては、太陽光+V2Hの組み合わせでは
電気自動車に充電できない
です。
この場合に関しては別途
蓄電池を導入する
必要があります。

今まで紹介してきた選択肢の中で、この⑤が一番
導入費用が高い
です。
太陽光パネルに関しては成熟してきたため補助金対象とならない市町村が多いですが、蓄電池やV2Hに関しては市町村だけではなく
国補助金の対象
でもあるため、タイミングが良ければ自己負担が少なく導入することが可能です。

このパターンの場合、ニチコンから出ているトラブリッドパワコンがおすすめです。
最後にひとこと
今回は「卒FITを迎えた方/これから迎える方の進路」について解説しました。
選択肢としては
①現状維持で自家消費に充てる
②現状維持で売電先だけ変更する
③蓄電池を導入する
④V2H(+電気自動車)を導入する
⑤V2H+蓄電池(+電気自動車)を導入する
の5パターンあります。
どれが最適なのかは卒FITを迎えたタイミングによるため、よく悩んでください。

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