2012年ごろに太陽光を導入されたお客さんから
パワーコンディショナ(以下、パワコン)の交換はどの保証が適用されるの?
と質問がありました。
パワコン交換が適用されるのは
機器保証
です。
今回は保証の種類について解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
保証の大枠

テレビや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジといった家電製品を購入すると、期間の長短はありますが
製品保証が付帯
されます。
上記と考え方は同じで、太陽光システムを購入すると太陽光システムに対して保証が付帯されます。
太陽光システムの場合は、製品保証だけではなく
別の保証
も付帯されています。

太陽光の場合は、
■出力保証:発電に対しての保証
■機器保証:モノが壊れた場合の保証
の2種類に分かれています。
ちなみに蓄電池の場合は、上記でいう出力保証が
容量保証:蓄電容量が〇%を切ったら交換するという保証
に置き換わります。

メーカーによって付帯されている保証年数が異なります。
保証① 出力保証

出力保証を簡単に説明すると、メーカーが定める基準値よりも
パネルの発電量が下がった場合
に適用されます。
これをメーカー側に説明させると、
JIS C 61215-2で規定された測定方法により太陽電池モジュールの出力を測定し、測定結果が公称最大出力×出力保証値を下回った場合
※長州産業様_390wパネルカタログから引用
という、堅苦しい文章になります。

上記の文章をパッと見ただけでは、
何のことを言っているのか分からない…
と思うお客さんが大半だと思います。
長州産業の390wパネルの場合、
■公称最大出力:390w
■30年後の出力保証値:90%
と定められています。

390w×90%=351w
になるので、30年後に出力値を計測して、
351w未満だったら交換するよ
という意味になります。

「公称最大出力」というのがミソです…。
出力保証の測定方法

先ほどお伝えした出力値が簡単に算出できればいいですが、実際は
大掛かりな作業
になります。
流れとしては
①現在屋根に設置されているパネルを取り外す
②パネルのメーカーに送る
③メーカーにてパネルの出力値計測をする
④パネルが戻ってくる
⑤パネルを再度設置する(=元に戻す)
となります。

パネルの測定費用については、出力保証に含まれているため
無料
ですが、
■パネルを取り外す費用
■パネルを元に戻す費用
■上記を行うにあたって建てた足場の費用
に関しては、すべてお客さん負担になるため注意が必要です。

あくまで調べるのが「タダ」です。
保証② 機器保証

機器保証は、太陽光パネルやパワコン、架台やモニターといった、メーカーが定めたラインナップのうち
どれかが故障した場合
に適用されます。
太陽光パネルを設置してから13年前後(メーカーが言うには10年前後)に発生するパワコンの基板交換はこのシステム保証が適用されます。
発電モニターの不調(画面が映らなくなった)
に関しても、この機器保証が該当します。

たま~に
パネルにヒビが入った場合の保証も機器保証?
という質問が出ます。
何が原因でヒビが入ったのかにもよりますが、飛来物が原因でヒビが入ったのであれば自然災害補償の範疇となります。

パネルの下に取り付けている架台に何か問題が起きたときも機器保証が該当します。
オプション 自然災害補償

自然災害補償は名前の通り、
自然災害が起因で機器が故障した場合
に適用されます。
自然災害補償に含まれているラインナップは
■火災
■破裂・爆発
■落雷
■風災
■水災(洪水)
■建物外部からの衝突
■雹災・雪災
■盗難
とたくさんあります。

今までに紹介してきた、出力保証と機器保証については
設置するメーカーに付帯
されています。
しかし、自然災害補償に関しては
■設置をするメーカーに付帯されている場合
■販売店が別の会社に申し込む場合
の2パターン存在します。

自然災害補償がメーカー側に付帯されているのは、京セラとシャープです。
オプション 雨漏り補償

雨漏り保証は名前の通り、
雨漏りが起きた場合
に適用されます。
雨漏り保証が付帯されているのは
長州産業のみ
です。※2026年9月現在

この雨漏り保証は
屋根に対して穴を開けた場合
に適用されます。
穴を開けて金具を設置する屋根材の代表例は
■スレート
■瓦
があります。

ガルバリウム(金属)屋根の場合は
掴み金具
といい、
屋根に対して穴を開けない工法
で施工をするため、屋根に穴を開けません。
従って、ガルバリウム(金属)屋根の場合は長州産業を設置したとしても雨漏り保証が付帯されません。

長州産業は太陽光パネルのフレームに耐塩害処理が施されているため、海沿いにお住まいのお客さんに適しています。
オプション 経済損失補償

経済損失補償は
太陽光パネルに不具合が起き、売電収入が下がった場合
に適用されます。
経済損失補償が付帯されているのは
ネクストエナジーのみ
となります。※2026年9月現在

付帯されていたら安心だなと思えるレベルの保証です。
最後にひとこと
今回は「太陽光システムの保証の種類」について解説しました。
太陽光システムに付帯されているのは、
■出力保証
■機器保証
の2種類です。
メーカーによっては上記の保証以外に、自然災害補償、雨漏り補償、経済損失補償が付帯されています。

2026年9月現在、住宅用太陽光発電のシェアが高いハンファ・カナディアンソーラーは、2社とも出力保証・機器保証の2種類のみ付帯されています。
オプションで付帯されている補償に関しての個人的な考えは、下記の通りです。
■自然災害補償:家で加入している火災保険の範疇を拡げれば対応可能
■雨漏り補償:販売店側で加入している動産保険で対応可能
■経済損失補償:別にいらない
